SSブログ

藤原歌劇団「夢遊病の女」(2回目) ~ ベルカントの新星の再登板 [国内公演団体]

sonnambula2.jpg9月9日・新国立劇場・4階正面E席
前日の「終わり良ければ全て良し」で無理矢理に納得のやや散漫の初日に続いて名残り惜しくも今回の本番とも言うべき楽日へ参戦。同じ主催団体の一昨年の「タンクレディ」での東京初見参に続く銀座での職業婦人層を標的の名曲選企画でも準常連のロッシーニ物では邦人最右翼とも言うべき御曹司役は登場歌から山村の設定とは到底に思えない作曲家一流の優美洗練の旋律線もあって聴き応えも見応えも前日出番ながら居城からの出奔後の日常を思わずに妄想の庶民的な跡取り役よりも時代物風の貴族的なもはや先代領主の隠し子としか思えない風情に当日の主役然の存在感を放出して主役ペアの二重唱では跳躍の音程も丁寧かつ慎重に陰影にはやや稀薄ながら主役級での全曲初実聴は堂々の舞台作法で安定の好感の上に2日目での独唱陣の交代と団体陣の演奏慣れが主因のコンチェルタートの緊張感と構造感の生成に続くストレッタでの切迫感と高揚感に溜飲が下がった後も後半幕でも同様な傾向が継続。難役に適性の時節内に内外ともに乏少な演奏機会の現実は直視ながらも一段の歌唱工夫と表現深化での再聴願望を強く抱きつつ3週間後に新楽季が開幕の劇場を後にしました。
  「秋澄むや森の水車の飛沫聞く」 昭成
アフターシアターは、会場で会った知人の渡伊壮行会を手軽に「グリル満点星 麻布十番 新宿店」で。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。