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PMF組織委員会「PMFオーケストラ東京公演」 ~ "ばらの騎士交響曲"の黄昏時のカタルシス [クラシック音楽]

pmf2012.jpg7月30日・サントリーホール・2階正面後方A席
前週末からの4日間で5連戦の楽日として前年の慈善演奏会から当年は日程と演目から正規公演を選択ながらオペラと管弦楽の両分野での活躍に加えて楽季末とは言え札幌での国際講習会も掌中の芸術監督が統率の講師と講習生の合同オケの東京出張演奏会へ参戦。大編成に対応の後期ロマン派からの2曲構成の前半の作曲家では屈指に愛好の二重協奏曲では本作を2管ながら一般の定演では拝聴不可能なコントラバス10本の大編成での壮麗な音響の中で当夜の指揮者が首席客演を務めるピットの首席奏者との関係の故なのか講師を担当の独奏組は快速基調の下で総じて高音独奏は控え目で低音独奏は旋律性に富みつつも中間楽章の幽玄感には乏しい淡泊な色調にやや物足り無さを感じながらも一面では伴奏楽団らしい所属オケの特性が濃厚に発露とも思い直して最終楽章では幕切れのストレッタを連想の相応の高揚を形成。後半の登山交響曲は当然に4管の他に前回も登場のワーグナー・チューバ4本、打楽器には描写音での雷鳴板や風音器なども配備の壮観の陣容での門外漢のやや唐突な印象ながら全体には3年前の当夜の指揮者での2度の実聴もあってか本作より4年前に初演の「ばら」からの転用とも錯覚の断片へのベルカント的な波状強弱を意識とも思えるしなやかな歌謡性の付与に特徴とも愚考の冒頭こそ若手らしい散漫感が優勢の指揮台での激烈動作が結果的には奏者連に未達のヴァイオリンの日射感は薄弱ながら総休止からの本編開始とも言える登頂行以降は学生山岳部の夏山登山を彷彿の例えば滝の水滴、花畑の昆虫、氷河の緊張感、頂上からの景観、嵐の風雨などの人間心理も含めた森羅万象に作品の性格と当夜の奏者の特性に合致の意気軒昂な青春時代を謳歌の楽天的とも言える「神を見ようともしなかった」と揶揄の作曲家の一面を衝いた目映い程の健康的な清々しさが支配の一方で下山後は登頂目的を達成の充足感と共に当日の激動の一日を回顧の若者に特有の淡い感傷感にも似た「ばら」の大詰にも通じる懐旧の眼差しの心情を音楽化の作曲家一流の旋律美を玩味の耽美的かつ惜別感に満ちた黄昏の時間を場内に創出の後には終演後の6秒間の静寂も含めた精神昇華への満場の喝采で南独での仮想登山から現世の東京に連れ戻された感慨も抱きつつ来年度の選曲を楽しみに劇場を後にしました。
アフターシアターは、手近に会場に隣接のホテル内の「花梨」で。
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