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日本舞台芸術振興会「バルバラ・フリットリ ソプラノ・リサイタル」[Bプロ] ~ いよいよ豊饒の時代へ [リサイタル]

frittoli2.jpg2月1日・東京オペラシティ・3階上手C席
6日前のイタオペ派にとっては「ヴェルディの部」に続いて中3日での伊仏歌曲の福岡公演を挟んだ「ヴェリズモの部」へ前回より半値の2段階下降の視野狭搾席で気分も新たに参戦(画像は決定曲目を明記の第二弾チラシ)。当夜も前回と同様に前半の歌曲と後半のオペラ曲に明瞭に区分の構成に依って前回のシュトラウスと好対照に彼とは8歳年長の母国人の作品を選曲ながら序曲代わりのオケ曲に続く連作歌曲はヴェリズモ期と同時代の中でむしろ両者のちょうど中間年生まれのマーラー風な耽美色の濃厚な曲調を拠り所に初聴の作品を傾聴しつつも門外漢もあって聴く側の態勢に難ありの状態のままに20分間の休憩へ突入。当夜の目当ての後半は前回と同様に概ねオケ曲との交互登壇に従って前奏曲的に配置の意表を衝いた「アンジェリカ」の間奏曲でプッチーニの世界へ誘導の管弦楽は上の空に映像で拝見の本作の外題役での舞台名唱が専ら脳内を占有の効果を経て後半の独唱の3演目4曲は徐々に成熟度を引き上げの配列とも理解の上でアンコール曲の本編混入とも錯覚の舞台出演はもはやあり得ないとも想像のラウレッタの有名曲は乙女の懇願よりは女丈夫の自身の青春を回顧の貫禄と余裕の別次元的な歌唱に続いて作曲家の最終完成作から一転の処女作の第2間奏曲では偶然とも思いながら両夜で各2曲の舞踊曲の最後として「魔女の祝宴」との標題に相応しい作曲家の個性はまだ薄弱な曲風の派手な演奏の後に前曲と併せて1曲分との計算なのか同様な短曲での出世作の第2幕の独唱が旦那と恋人の狭間で呻吟の情婦の濃艶と可憐を融合の結果は堂々の姉御然の出来映えから続いて同作の間奏曲は逃走中の主役ペアの愛別離苦への顧慮に皆無なプッチーニの落とし穴に見事に落下の脳天気な環境音楽の域に終始の前回の「運力」序曲と同様な緊張弛緩の時間を経た後にこれも前回の本編最後で披露の同曲の有名アリアと同じく今後の持ち役化と言うアドルクの演奏効果を考慮と思しき曲順を逆転の最終幕の悲嘆歌と最初幕の登場歌は「運力」と同様に少なくとも演奏曲は各々に舞台場面を彷彿の既に準備万端の態勢と拝聴の歌唱に往年の同役を持ち歌の大歌手の系譜を継受の屈指の贔屓演目もあって来日引越公演を待望の予告編的な出来映え。歴代のイタオペの歌姫が披露の天下の名歌の伸びやかな名唱の最終音の質量ともに充足の場内を充満の歌声が惹起の前回以上とも思える万雷拍手に呼応のアンコールはパリの女優からローマの歌姫へと繋がる今次来日の掉尾に相応しい昨年に初舞台とのトスカの有名アリアが静々と開始されて全曲経験を踏まえたプッチーニ節が横溢の魅惑旋律を中間部での色調変化も繊細に実聴体験の中で屈指の本曲の魅力を表出の大団円直前の咆吼と弱音の対比も見事な見方によっては凡演全曲より価値ありとも思える当夜の頂点と受容の感銘。好みの問題ながら両夜の後半対決では当夜に軍配の前週の独唱会と併せて大歌手の円熟への道程の実感に半年前のミミも想起のできればイタオペでの次回拝聴を熱望しつつ劇場を後にしました。
アフターシアターは、手近に階下の「謝龍 オペラシティー店」で。
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