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オーヴァル・フィルム+ヴィルダート・フィルム「ピアノマニア」 ~ 芸術家と技術者の協働と格闘 [その他音楽以外]

piano-mania.jpg1月31日・シネマート新宿・正面後方指定席
平日の暇つぶしとして前月の喜劇に続いて偶然に認知の諸国の映画賞を獲得と言う独人調律師を追跡の実録映画へ参戦。主筋にウィーンでのバッハのチェンバロ曲とオルガン曲のピアノ演奏への音色設定に神経質なまでに執心の仏人演奏家のCD制作に向けた1年前からの準備と録音現場での奏者の要望実現への献身も交えた誠実な対応と緻密な作業の密着記録、人寄せ意図が成功の副筋として前半に超絶技巧の若手と後半に老熟の大家との好対照な何れも世界的名手の演奏会への両者の発言も挿入の演奏会場での準備の様子、色物的に米国在住のヴァイオリンとピアノの曲芸技が売り物の二人組に着目の彼らへの出し物案の提供の逸話が絶妙に主人公の考案場面の仕込みを入れ込んだ沈静的かつ凝集的な本編から観客を弛緩の終結場面で完結、さらに目休めとして本邦の国営放送局の報道番組での手法と同種の平穏なピアノ独奏曲を背景音楽としたウィーン市街と撮影地近くと思しき田園地帯の詩情的な風景を適所に遭遇の構成の中で展開の頂点はやはり録音日での主人公の奮闘に置かれて舞台での演奏家、別室での制作会社の監督と技師の双方との意思疎通や演奏家の要求に対応の深夜に及ぶ調整作業など調律師から捉えた数日間の音楽録音の実相を理解の副産物。さりげなく愛妻と愛犬の登場は勿論に大手ピアノ製造会社の上役のお出ましからは元ピアニストと言う主人公の職人気質を体現の現場の人材力、彼が所属の在墺法人社長の発言からの管理力、さらに欧州拠点の工房や経営層の発言の経営力と同社の宣伝映画の匂いも銀幕から大放出の一方で喧噪競争のような聖林映画は別にしても寡黙かつ沈着な主人公の個性、風景映像と演奏場面を除いて無音楽の映像づくりの両面から実際以上に静寂感が残存の作品に喧噪の日常から隔絶の清流を聞くような感慨に全身浄化の作用も錯覚しつつ丁寧な撮影と周到な編集に本作への当然の栄誉を納得しながら試写室のような劇場を後にしました。
アフターシアターは、劇場で落ち合った知人らと手近に「新宿 立吉」で。
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