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東京映画「花影」 ~ 昭和の大女優の色香 [その他音楽以外]

kaei.jpg8月23日・東京国立近代美術館フィルムセンター・正面後方自由席
旧盆を挟んで「逝ける映画人を偲んで 2009-2010」との特集の中で偶然にも主役ペアが該当の2週間前に鑑賞の映画監督のカラー作品へ参戦。夜間の部ながら客席は意外にも各々の目的に従って老若男女の100人弱が参集ながら御常連の後期高齢紳士仲間の聴覚と羞恥心の低下に起因の大声が飛び交う社交場ともなって2組が上映前は昔話に開花、上映中は有名俳優の初登場時に老人性饒舌症による俳優名の相互確認作業に閉口。原作は未読ながら現行文庫版では「ピーア」の原作の一節を扉裏に印字の「椿姫」と同様に原作者の実体験から着想の文壇裏面史を飾る女性への懺悔とも言える小説にほぼ忠実と言う筋書は名ナレーターによる科学映画のように冷静な語り口による劈頭での本作の主題説明と結末での服薬自殺の場面説明で挟んだ主人公の既婚学者との半同棲生活の破綻から自害に至る2年間の男性遍歴は牽強付会ながら2週間前に拝見の本作監督の処女作との主役が女性、結末が悲劇との対称性も感じつつ主人公を取り巻く五指程度の異性からの熱視線との共通性を想起。1年ぶりと推測の銀幕復帰作と言う主演女優の今世紀には絶滅種とも思える筋書展開の相手と状況に応じて妖艶、愛嬌、鋭利、清楚、哀愁、孤独、気骨を表出の七変化の眼力に彼女の天分と監督の指導の結実として注視しつつ実話の翻案ながら「ホフマン」のような序幕と終幕が付加の三題噺的な枠組とも解釈の構図の中に主人公とは冒頭と終盤で接点の原作者の分身と思しき大学教員とほぼ全編を通じて関与の実在の人物を想定と言う骨董鑑定家の2人に対して順々に彼女との良縁を求めながらも結局は決別の求婚三人衆とも言える寡夫弁護士、若手テレビマン、幼馴染社長との変化に富んだ3話の悲恋譚として展開の推移と登場人物間の関係性に関心を抱きつつ拝見。縦横無尽なカメラ視線と共に大詰ではそれまでの第三者視点から主人公の睡眠薬の服用後での瞬時の本人視点に転化の絶命瞬間の暗転表現と無音効果が奏効の幕切れに監督の非凡性を感じつつ後期高齢者以外は沈黙の客席から初秋を感じる夜風の銀座へ劇場を後にしました。余談ながら入場時に加えて終映後の入口での支配人の立場と思しき熟年紳士の来館答礼には前職は不明ながら律儀な心掛けと丁寧な挨拶との心身両面での清々しい姿勢に観客の立場からは劇場経営の責任者の見本例と畏敬。
アフターシアターは、銀座駅までの途中の「三洲屋 銀座店」で。
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