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Felicia「湖の女」[コンサート形式] ~ 臨海の小劇場からハイランドの大自然へ [国内公演団体]

lago.jpg4月29日・葛西区民館ホール・正面後方自由席
週末の暇づふしを兼ねた「大型連休前半三連戦」の掉尾に相応しくも世界的に上演の稀な傑作セリアに果敢に挑戦の奇特な若手らの声援に荒川を渡河の長駆の参戦。初訪の最寄駅前の商店街を抜けた閑静な住宅地に溶け込むような外観の区営の地区拠点施設からは誰もが想像不可能なピアノ伴奏ながら本邦初演と言う難役への追加曲のナポリ版での全曲演奏との熨斗付きとも思える趣向に国内組には2年半前の作曲家愛好団体の定演での合唱抜き抜粋上演以来の実聴機会への"ラーゴ・クインテット"の出来映えには一抹の懸念ながらもA4判6頁4色刷の無料パンフでの原作者や登場国王の肖像画は勿論に場面設定で実在の城郭や湖水の写真の掲載に主催集団の作品への愛情と当日への気勢を十二分に感受の故に開演前からの前掲姿勢は一層の傾斜を自覚しつつも客席を見渡せば30人半ばの合唱団の声掛けも空しく100人程度の客入りに部外者ながら隅田川以西の会場ならば極上曲が見事に連なる天下の名作への認知の機会拡大とも愚考の残念至極。演奏会形式との触れ込みながら舞台奥にはほぼ間口幅での4層の雛壇を設置の譜面換えは裏方組の任務の独唱陣に加えて展開によって立ち位置を変化の合唱団の出入りと共に照明の多少の工夫に依って自助努力での字幕投影の効果も万全に初見者でも筋書理解は十全と拝察の成果は高声と装飾に刮目の国王役を中軸に外題役は幕開けから終曲アリアまで可憐な歌声で主役に期待の技巧を披露の健闘、その父親役は感情表出に優れた低声域での孤軍奮闘、恋人役はおさらい会の域ながら幅広い発声域を発揮の面では敢闘の若手らに対して助っ人出演の恋敵役は新酒の味に混入の異質ながら熟成の味わいもあって前半幕では高音は準備万端ながらも強いアクセント、スラー化のアジリタ、周囲からは浮き上がり気味な舞台慣れの所作に難役への力み過ぎとも拝察から一転の後半幕では本作でも傑出の終曲とも錯覚の紆余曲折を経ながら血沸き肉踊る高揚感に導引の大三重唱とも言うべき規模と変化と技巧の要求に登場時から安堵の立て直しの結果としてロッシーニが常套の終結楽句の直後には「揺れが収まるまで暫時待機」との場内放送を引き出す程の大地も震度2で賞讃の当日の白眉の場面を形成。概して青年組と熟年組に二極化の臨時編成と思しき合唱陣は作品誕生国の地域劇場に優る相応の歌唱の習練と経験を推察の以心伝心国の面目躍如とも思える安定の出来映え、作曲家の国内愛好団体の一員と言う伴奏者は長丁場での集中力の維持にも効能とも思える番号部と非番号部での打音の芯の有無を感受の調整の上でオケでの音色変化への忖度に因って原曲の多彩で巧緻な音楽美を再認識、本業は作曲家との指揮者は歌手への的確な合図に基づく声楽作品を理解の呼吸感、楽曲終結のリタルダンドの自然感に代表のイタオペの要所を心得た積み重ねで大詰では相応に高揚の終結感に到達の感慨。概して小劇場でのみ通用と思える上演ながらやや大袈裟に言えば独立団体での見方によっては物好きとも言える若手らの結集で実現の国内オペラ上演史に刻印すべき傑作異版の堂々の本邦初演を大胆にも達成の栄誉に関係者全員への慰労と謝念を抱きつつ当夜の格闘の3時間を振り返りながら劇場を後にしました。
  「春風や湖面にちりばむダイヤ粒」 昭成
アフターシアターは、地元の人気店らしい「独一処餃子 葛西店」で。
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