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日本ヴェルディ協会「写真家 木之下晃講演会」 ~ 音楽文化と写真芸術の幸福な結合 [その他オペラ関連]

kinoshita.jpg4月14日・東京文化会館・中会議室1正面後方自由席
前日のヴェルディ畢生の傑作を興行の国営歌劇場でのペラゴロの先達からの勧誘に応じて期せずして「イタオペ諸々三連戦」が成立の急遽に都営歌劇場の楽屋口から入場の初訪の会議室での音楽写真家の第一人者の講演会へ参戦(画像は当日の演題に関連の講師撮影の写真集の表紙カバー)。当日の本会場と同階の会議室には句会、話し方教室、運輸関係団体の会議との公立施設の貸室らしい借用状況、近年は無沙汰の音楽資料室への通路、ロビーからの上野駅舎の眺望を順次に確認の後にかねてより演題歌手との対比で「時代進行と共に消滅を予見」と見立てのテバルディ派としては畏みつつも主催団体では3回目の登壇との自他の克明な記憶に基づく瞬時も飽きさせない明解な説明に綺羅星の音楽家との交流も首肯の痩身長躯の闊達な能弁家の才覚に時間を忘れて近著の撮影余話の「マリア・カラスを魅る」と「写真でみるマエストロ達のonとoff」との豪華二本立てを拝聴。まず第1部として50分間での前者では9年間の空白の後に舞台復帰の1974年のテノール歌手との世界演奏旅行での来日公演について渋谷とその半月後の被写歌手にとっては最後の舞台写真と言う「この日は特別」との記念碑的とも言える上野での撮影の様子を入国の飛行便や投宿ホテルでの逸話を露払いに写真機とフィルムの技術史的話題を背景として当日の模様は殊に歌手本人も自覚の劇的内容に優れた「成熟した最後のカラス」との寸評も看板倒れでは無さそうな迫真の舞台の様子と終演後の楽屋まで講師のみが同道の歌手本人のスキップを踏むほどの上機嫌との証言、さらに翌年の横浜でトスカでの出演予定や彼女のオペラ復帰への歴史のイフ話の後日譚的な裏話を撮影写真を投影しつつ説明口調ながら真実を語る講釈師のような臨場感を伴って運命の一夜の再現口演を傾聴して結びでは写真集を上梓後の国境を越えた反響に「カラスは死んでいない。むしろ死してなお熟成」との見解を吐露。10分間の休憩を挟んで第2部の40分間の後者に関わる「音楽の決定的瞬間」と題された「スライドトークショー」では55歳から20年間で250人を撮影して200人を抽出の写真集について自身の心理学への関心から演奏家の心理描写を具体化の手法として「人柄を表す」との楽屋や投宿先での拳大の丸石を自由に扱わせた等身大の個性が露出の白黒写真での20人弱の演奏家らが演技・演奏での舞台写真と並列させつつ被写体ごとに撮影時の模様が説明されて欧米人の遊戯心を着火の発想力に感嘆しつつ演出家は意外にも平凡なポーズで「自身は直接の表現者ではないと認識」との感想に職種の特異性を再認識。最後の25分間は第3部的に雑談風に本邦初の本格的な来日引越公演の初回から今日までの150超の全公演を蓄積の記録が出版不能などの逆境下の国内の出版事情や自身の今後の出版計画を昭和・平成の2時代をいまなお第一人者として活躍の気力・知力・体力の三拍子が揃い踏みの万年青年らしい気風に感嘆しつつオペラのみならず古典音楽全般の上演史に刻印の写真家の業績を知る千載一遇の機会に勧誘の大先達に深謝しながら会場を後にしました。
アフターシアターは、降雨を避けて新宿での喫茶となって「珈琲舎 バン 伊勢丹会館店」で。
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