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新国立劇場「パルジファルとふしぎな聖杯」 ~ 子供オペラは劇音楽の世界へ [新国立劇場]

seihai.jpg7月23日・新国立劇場・中劇場下手指定席
真夏の酔狂の午前と午後は初台、夕刻は千駄ヶ谷の劇場への1日3回の強行軍を敢行の「発表会デー」として午前の部は色物的に7年前より主催劇場で楽季末に恒例行事化の子供向けオペラの第3弾に過去2作を拝見の慣例から中日の午前の部へ題材の舞台神聖祝典劇への愛着は皆無なままに義務的に参戦。2カ月前の不覚の遅刻行事は別にして震災前日の研修生公演以来の2階は北側窓面には経営努力の跡も生々しく調達先は不明な廃物利用の5組が設置可能な空間に一目瞭然な中古品の3点セットが4組配置されて来館客からの要望も考慮とは思いつつ大劇場と同様に空間美観がもはや壊滅の腰掛群の床面浸食に休憩時間の直立不能者への対応必至の高齢化社会の一端を実感しつつ上階からロビーを眺めると入場口付近では国営放送局の子供番組が起源と推測の国語発音の一類型とも思える独特の"歌のお姉さん"口調による着ぐるみの男女ペアが本作の目玉の一つと拝察の「聖杯ダンス」の指導に余念が無いものの半円状に集合して両手を挙げた親子連れの光景は思わずにドルイド教徒の集団祈祷を連想の少なくとも保護者には習得し難いように見える凝った動作を要求の上に来場者の入場には大いに迷惑な場所での講習に他には選択肢が無いのであれば舞踊実習よりも先に通行人への配慮の呼び掛けによる公衆儀礼の親子への啓発が国営施設としての役割とも愚考しつつもお節介ながら一幕物での開演前の行事は喫茶部門には営業妨害とも推察。入場時には節電社会に便乗とも邪推の小型団扇に両面印刷での簡便な公演概要とルビは付記ながら小学校低学年にはやや難解な用字を使用のA4判片面1枚の簡便な「あらすじ」が手交されてこれまで拝受の子供用を念頭の遊び心に溢れた凝った小型パンフとの比較の上では子供向けの情報量は残念ながら大幅に後退と拝察。予想外に堪能の初回作は本劇場の舞台空間では簡素ながら奥行きと迫りを活用の演出によって大団円には敵役の怪物も含めて和気藹々と記念写真に収まる主人公の嫁取り冒険譚の世界を「指環」からの名旋律で物語って後年のウィーン版への改訂受注には御同慶の一方で第2作は空想科学小説風の設定に電子音が多用のミュージカル仕立てでの進行の出来映えとなって「さわるな!」の垂れ幕と特別協賛企業が開発の人型ロボットによる客席への語り掛けによって子供心を掴んだ初回作を懐古しつつ本作での各10分間の幕開けの経緯語りや敵役の子供客との対話は何とも冗長で後者では小学生にドイツ物の元曲ながらイタオペの3通りの掛け声を伝授の必要性に疑問な上に近年の演出で散見の展開の上で存在自体が負担な黙役で設定の一角獣ペアの必然性も舞台のお賑やかし以外に稀薄で何よりも物語の肝腎部分の再度の聖杯儀式に臨む場面は約10分間の台詞劇に象徴のように期待の「ライン」からの選曲は敵役の本拠地の描写音楽として第3場への間奏曲の一節のみに留まって「指環」と「パルジ」で雲泥の旋律美の限界として音楽はもはや脇役として機能とも拝聴。諸事情からの無い物ねだりとは承知しつつもやや抹香臭い説教劇よりも「妙薬」や「セビリャ」から翻案の恋愛冒険喜劇も一興と思いつつ初回作の簡明な筋書展開と音楽的充実から第2作のミュージカルを経て今回の劇音楽へとオペラから遠心力が作用の本企画の生育を無縁な大人なりに案じながら劇場を後にしました。
   「林間学校フォークダンスに汗光る」
アフターシアターは、午後の部に備えて会場と甲州街道を挟んだ商店街の「魚吉」で。
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