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東京フィルハーモニー交響楽団「第819回オーチャード定期演奏会」 ~ 自然と人間を活写の双幅画 [クラシック音楽]

zedda12-3.jpg6月24日・オーチャードホール・3階正面B席
一昨日に続いて4日間で3回公演の老匠が統率の短期集中公演の週末マチネもあって楽団事務所は当日会場とは同区内の1回目公演の劇場と一体の高層ビル内に入居ながら「定期演奏会」との名称が他の2会場とは相違の主催オケの本拠地感を醸成の当日が唯一でのオケ好きや本劇場を傘下の私鉄線の近郷近在から参集の年配会員層には主客転倒の印象とも想像の田園交響曲の後にバレエ音楽を中心曲に据えてロッシーニに関連の演目を並べた最終日へ参戦(画像は昨秋の大学オケで今回のバレエ音楽を演奏の解説付き公演のチラシ)。前半に19世紀産の"泰西名曲"での自然描写と後半はほぼ1世紀を経た擬人化の人工物を含めた人間表現とを対比の構成観にも注目のオペラ界屈指の"ロッシーニの伝導師"らしい選曲に期待しつつ2年前の本劇場での気品すら醸成の抜粋公演からの再聴の作曲家復興の立役者には赤子の手を捻るような「テル」序曲とロッシーニとは楽都での対面逸話が有名な"楽聖"の交響曲では唯一に具象の標題付き作品の選択に好対象の両者間の"嵐対決"が条件反射のように脳裏に浮上ながらも指揮者とベートーヴェンとにやや乖離の距離感の印象を払拭の殊に異邦人ながら冒頭曲の同様部分を彷彿の雷雨を経た最終楽章ではイタリアの敬虔な農民の祈祷風景も想起の温和ながら衷心からの歓喜感が場内に横溢の自然讃歌に帰着の本楽章のために先行4楽章ありとの感慨が全身に浸透の末には標題音楽とはいえ絶対音楽での筋書展開を構想とも思えるオペラの巨匠らしい語り口の力量をまさかの交響曲で再確認。後半は通常は開演から120分限度の公演慣行の故か無料パンフによればやや割愛措置との初実聴のバレエ組曲では第一次大戦前から仏国で活動の露人主宰のバレエ団が伊人作曲家の没後記念に同国人に作曲委嘱の英国初演作での序奏に続く三一致の法則での早朝からほほ一昼夜の筋書には南仏保養地の現地人が経営と思しき商店に英人老女に続く米人とやや遅れて露人の各々に子連れ一家の登場、商品には伊国人形、コサック人形、カン・カンのペアと本作成立の経緯から当然ながら独墺の両国は出番無しの協商陣営が中心の展開の上に敵対の新興大陸国から訪仏の両一家の親睦や遠くは最終曲での本作の設定年代と言う第二帝政や作曲家の母国の仇敵国がドナウ国家に転落年を暗示の表題に加えてマズルカでの露人一家の登場や大詰での米露一家への襲撃行動など大戦後の欧州情勢の視点からの種々の解釈も一興の老匠の演奏となれば無意識にも機会音楽との相違ながら「ランス」も連想の国際的と言うよりも民族的な趣向かつ6種の舞踏音楽が順次に繰り出しの雰囲気は2年前の「テル」のバレエ音楽での管弦楽の洒脱の極みに到達とも言える楽興の記憶が脳裏に浮上の当日の目玉曲らしい風格感に興じつつ指揮台で舞踏のようにも錯覚の所作から創出のロココ風味が基調の精妙な音色の浮沈に優れた声楽の無いオペラの秀逸な情景描写とも受容しながら絶対音楽よりは居心地の良い運びにピットでの再会の願望が沸々と充満。遁走曲形式と金管連符などの曲調から「ファルスタッフ」を連想の大詰を聴きながら米国で逝去の同胞巨匠との共に長命の生涯現役ながら芸風は好対照の個性の相違に19世紀のイタオペの変遷との二重写しも脳裏に浮上しつつ眼前の好々爺の次期来日の実現を切に祈念しながら劇場を後にしました。
アフターシアターは、マチネでの時間的余裕から新宿に出向いて「車屋 別館」で。
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