東映「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」 ～ 有料２時間スペシャル番組を観る

4月4日・バルト９・シアター8上手後方
テレビドラマ「相棒」ファンの妻に付き合って花見客でごった返す新宿御苑を抜けて劇場へ。花見週末と重なってか、公開から１週間を経て土曜夕方の回は満席とはいきませんでした。脇役を主演に昇格させた本作企画はすべてが廉価。ロケ地は隅田川端遊歩道などの下町周辺地域、主人公・犯人それぞれの勤務先想定のオフィスビル内、主人公宅のマンション、被害者宅の安アパートがほぼすべて。昨年５月に公開され、０８年度上半期興業収入第１位の金字塔に輝いた本編映画「相棒－劇場版－絶体絶命！42.195km 東京ビッグシティマラソン」が生んだ剰余金で制作したのではないかと思えるほど。それでもキャラ立ちの濃い主人公が古今亭志ん生の出囃子を着メロにするほどのファンであることは新しくもうれしい発見。また、時折エキストラと端役の中間的な位置づけで登場する特命係名コンビの友情出演も、この分家作品に華を添え、さすがにヒッチコック劇場の監督以上の存在感に祭り上げられていました。
アフターシアターは、妻と行きつけの大木戸門近くの中華レストラン「礼華」で。